しっかりした苦味とコク、完熟果肉の甘味がコーヒーに移り、熟度の高い甘味がとろけるようなノドごしのコーヒーです。
エスプレッソにもオススメです。(ご注文時に「エスプレッソ用焙煎」をお選びください。)
アイスコーヒーにもオススメです。(ご注文時に「アイスコーヒー用焙煎」をお選びください。)
甘味 |
★★★★★★★ |
コク |
★★★★★★★ |
まろやかさ |
★★★★★ |
香り |
★★★★★★★ |
酸味 |
− |
苦味 |
★★★★★★★ |
★印8段階、オススメ焙煎での評価です。
コーヒー豆 データ
農園名 |
バゥ農園 |
農園主 |
トミオ・フクダ |
エリア |
ミナスジェライス州 セラード地区 バトスデミナス |
品種 |
ムンドノーボ |
プロセス |
ドライ・オン・ツリー・プロセス |
標高 |
1100m |
オススメ焙煎 |
中深煎り |
コーヒー大国ブラジル
世界第5位の面積を擁するブラジルは、ラテンアメリカ最大の領土と人口を誇り、ラテンアメリカ最大であると同時に世界第7位の経済規模を持つ国家です。言わずと知れたコーヒー大国でもあり、コーヒーの生産量は世界第1位を誇ります。ブラジルのコーヒー生産量は、全世界のコーヒー生産量の3分の1を占め、1850年から現在まで150年以上に渡り世界第1位の生産量を誇ってきました。アメリカ大陸には元来コーヒーは自生しておらず、1727年にブラジルに持ち込まれたのが最初だと言われています。
ポルトガル語で未開の地という意味を持つセラード地区は、日本の面積の約5.5倍、ブラジルの総面積の約24%を占め、かつては潅木がまだらに生えるだけの広大な未開の地でした。1979年から始まったブラジルと日本によるセラード農業開発協力事業によって、大豆やトウモロコシなどの生産地に生まれ変わりました。セラード開発の成果は、農学史上20世紀最大の偉業と言われています。そのセラード地区は、雨期と乾期がハッキリした高原大地で、独特の土壌と豊かな水源が良質なコーヒー栽培に非常に向いています。真夏の後の雨期による降雨は、一斉開花をもたらし果実を均一に成熟させ、収穫時期にあたる乾期は、安定したムラのないコーヒー豆の乾燥を行うことが出来ます。現在、このセラード地区で生産されているコーヒーは、ブラジル全体の15%ほどだと言われています。
3年に1回という贅沢な作り方
バゥ農園は、ミナスジェライス州セラード地区パトスデミナス付近標高約1100mにあります。これは、ブラジルでも比較的標高の高い場所に位置します。この地域はセラードの中でも特に雨期と乾期がハッキリとしており、最もコーヒー栽培に適した気候となっています。この恵まれた気候を利用し誕生したのが、このドライ・オン・ツリー・プロセスという特殊な乾燥方法です。
名前の通り、コーヒーの実が完熟しても摘み採らず、樹上に残したまま完全乾燥させたコーヒーです。コーヒーの実は樹上にて摘み取られる間際まで、たっぷりと栄養を吸収し、甘味を保持したままの状態で熟成されます。樹上で果肉に包まれたまま乾燥させることで、完熟果肉の甘味がコーヒーに移り、まったりとした甘味のあるコーヒーに仕上がります。樹上にて完全乾燥されることで、通常の天日乾燥を必要とせず、収穫後は直接ドライチェリーの状態で木製貯蔵庫に保管され熟成されます。この方法では、コーヒーの実に多くの栄養分が集められるので、木に大きな負担がかかり、収穫したあとの木は2年間十分な収穫ができません。バゥ農園では3年サイクルで、毎年区画を替えながらドライ・オン・ツリー・プロセスで作っています。まさにスペシャルティコーヒーに値する非常に贅沢な作り方といえます。
また、オーナーのトミオ・フクダ氏は、従業員育成に大変熱心に取組んでいます。勤勉な者しか雇用せず、また、絶対にゴミを出さないなど綺麗な農園作りにも心がけています。オーナー自らが常に農園に足を運び、木の状態を把握し、メンテナンスや管理を行っています。生産量を増やすことだけを考えるのではなく、品質を重視し安定した味作りを心がけています。