コーヒーの貴婦人とも称される独特の酸味とコク、フルーティな甘味とトロッとした口あたり、『モカフレーバー』と呼ばれる豊かな香りが特徴的なコーヒーです。
甘味 |
★★★★★ |
コク |
★★★★★★★ |
まろやかさ |
★★★★★ |
香り |
★★★★★★★ |
酸味 |
★★★★ |
苦味 |
★★★ |
★印8段階、オススメ焙煎での評価です。
コーヒー豆 データ
エリア |
バニマタル地方 |
品種 |
在来種 |
規格 |
PURE9 |
プロセス |
ナチュラル |
標高 |
1500〜1800m |
オススメ焙煎 |
中浅煎り |
アラビア半島のモカ
『モカ』は紅海に面したイエメンの小さな港町の名前です。1628年のとある日、オランダの商船がモカ港に立寄り40袋のコーヒー豆を買い母国に持ち帰りました。これがヨーロッパ人が初めて買ったコーヒー豆で、その後、コーヒーは世界中へと広まりました。このモカ港の名前からモカ、アラビア半島の名前からアラビカ種、それぞれの名前が生まれました。当時はイエメンの対岸のエチオピア産のものも一緒に輸出されたため、エチオピア産のものも『モカ』と呼ばれるようになりました。
『モカ マタリ』は、イエメンのバニマタル地方で採取されたコーヒー豆のことで、最高級のコーヒーの1つです。砂漠から吹きつける熱い風を3000m級の山脈がさえぎり、裾野に雨をもたらすことでアラビア半島の中でもここだけは緑に恵まれています。少ない雨量と農地に適した土地がわずかしか無いため、農民たちは標高1000m〜3000mの急な斜面を開墾し見事な段々畑を作りあげました。
『コーヒーの貴婦人』
一粒ずつ丁寧に摘み取られたコーヒーの実は、地面に丹念に敷きつめられた小石の上に並べられ天日乾燥されます。十分乾燥して黒色になったコーヒーの実は昔ながらの古い石臼で脱穀するのでコーヒー豆が割れたり欠けたりしてしまいます。この割れたり欠けたりしているコーヒー豆もモカ マタリの特徴の一つです。独特の酸味とコクと『モカフレーバー』と呼ばれる豊かな香りが特徴で、『コーヒーの貴婦人』『コーヒーの女王』とも称されていますが、欠点豆が多いことから最もハンドピックが必要なコーヒーとも言われています。クリーンな味のモカ マタリを作るには、時として30%〜40%の欠点豆を取り除かなくてはいけません。この『イエメン モカ マタリ PURE 9』の『PURE 9』は最高等級を表し、欠点豆がほとんどありません。ブルーマウンテンやブラジル産のコーヒー豆とは逆で『PURE 9』を筆頭にNo.8、No.7・・・No.1の順になっています。