ヘーゼルナッツのような香ばしさとスッキリとした程よい苦味のコーヒーです。飲み進めると後口にカラメルのような甘味を感じ始めます。
甘味 |
★★★★★ |
コク |
★★★★★ |
まろやかさ |
★★★★★ |
香り |
★★★★★★★ |
酸味 |
- |
苦味 |
★★★★★★ |
★印8段階、オススメ焙煎での評価です。
コーヒー豆 データ
生産者 |
コーシュペ生産者組合 |
エリア |
ミナスジェライス州
モジアナ |
品種 |
ムンドノーボ
カツアイ |
プロセス |
ナチュラル |
標高 |
800〜1000m |
オススメ焙煎 |
中煎り |
【インクルーシブ コーヒーとは】
インクルーシブ(inclusive)とは、「包括的」や「全てを含む」といった意味をあらわす言葉です。その意味から、障がいの有無や国籍、肌の色、年齢、性別などに関係なく、全てを認め合い共生できる社会をインクルーシブ社会といいます。インクルーシブ社会の実現は、2015年に国際連合で採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」の1つで、2030年までに世界をよりよくするための17の目標の1つです。
コーヒー生産者の中には様々な人がいます。その多様性の中で、互いを尊重し、技術を高め合い、高品質なコーヒーを作り続けるプロフェッショナルがいます。体に不自由があったり、生まれつき精神的な疾患があるなど、障がいをもった生産者もいます。そうしたコーヒー生産の第一線で活躍する彼らが作った高品質なコーヒーを知ってほしいと、焙煎香房シマノでは彼らが作ったコーヒーを“インクルーシブ コーヒー”と名付けました。
世界第1位の生産国ブラジル
世界第5位の面積を擁するブラジルは、ラテンアメリカ最大の領土と人口を誇り、ラテンアメリカ最大であると同時に世界第7位の経済規模を持つ国家です。言わずと知れたコーヒー大国でもあり、コーヒーの生産量は世界第1位を誇ります。ブラジルのコーヒー生産量は、全世界のコーヒー生産量の3分の1を占め、1850年から現在まで150年以上に渡り世界第1位の生産量を誇ってきました。アメリカ大陸には元来コーヒーは自生しておらず、1727年にブラジルに持ち込まれたのが最初だと言われています。
ミナスジェライス州セラード地区モジアナ
世界最大の生産国であるブラジルのミナスジェライス州セラード地区で栽培されているコーヒーです。ポルトガル語で未開の地という意味を持つセラード地区は、日本の面積の約5.5倍、ブラジルの総面積の約24%を占め、かつては潅木がまだらに生えるだけの広大な未開の地でした。1979年から始まったブラジルと日本によるセラード農業開発協力事業によって、大豆やトウモロコシなどの生産地に生まれ変わりました。セラード開発の成果は、農学史上20世紀最大の偉業と言われています。そのセラード地区は、雨期と乾期がハッキリした高原大地で、独特の土壌と豊かな水源が良質なコーヒー栽培に非常に向いています。真夏の後の雨期による降雨は、一斉開花をもたらし果実を均一に成熟させ、収穫時期にあたる乾期は、安定したムラのないコーヒー豆の乾燥を行うことが出来ます。現在、このセラード地区で生産されているコーヒーは、ブラジル全体の15%ほどだと言われています。
モジアナのインクルーシブ コーヒー
このモジアナ・インクルーシブ・ナチュラルは、セラード地区のモジアナのコーシュペ生産者組合に所属しする身体的にハンデを持つ67農園の方々が手掛けたコーヒー豆です。トラクターの事故により片手を失った生産者さんや、機械の破片が目に入り片目を失明された生産者さんなど、様々なハンデを持ちながらも美味しいコーヒー豆を生産するために努力を重ね、日々情熱を注がれている素晴らしい生産者さんたちのコーヒー豆です。