フレッシュな完熟オレンジのようなマイルドな甘味と酸味があり、ピンクブルボンらしいフローラルで華やかなフレーバーがあります。飲み進めるほどに綺麗な甘味と酸味が柔らかくでてくるコーヒーです。
甘味 |
★★★★★★★ |
コク |
★★★★★★ |
まろやかさ |
★★★★★★ |
香り |
★★★★★★★ |
酸味 |
★★★★ |
苦味 |
★★★★ |
★印8段階、オススメ焙煎での評価です。
コーヒー豆 データ
農園名 |
エル・プラセール農園 |
農園主 |
ホセ・サラサール・ロサーダ |
エリア |
ポウィラ・アセベド |
品種 |
ピンクブルボン |
プロセス |
ウォッシュド |
標高 |
1580m |
オススメ焙煎 |
中煎り |
素晴らしいコーヒーを生み出す奇跡の土地・ウィラ
コロンビアは、南アメリカ北西部に位置する世界有数のコーヒー生産国です。東にベネズエラ、南東にブラジル、南にペルー、南西にエクアドル、北西にパナマと国境を接しており、北はカリブ海、西は太平洋に面しています。コロンビアは、世界を代表する素晴らしいマイルドコーヒーの産地です。日本の約3倍の面積を有し南北に広がるコロンビアは標高の差が大きく、年間を通してコーヒーの収穫が可能です。コーヒー産地は、大きく区分すると3つの地域(北部・中部・南部)に区分されます。特に南部地域産のコーヒーは綺麗な酸味と程よいコクがあり、柑橘系の甘い香りのマイルドコーヒーとして近年注目されています。カウカ、ナリーニョとならびコロンビア南部地域でもっとも重要なコーヒー産地がウィラです。コロンビアには国土を縦断し南の端から北のカリブ海にまで流れ込む、全長1,540kmのマグダレナ川があります。そのマグダレナ川がアンデス山脈から流れ出す源流の山岳地帯の谷に位置するウィラ地域は、素晴らしいコーヒーを生み出す奇跡の土地と言われています。この地域には、火山灰による肥沃な土地が点在し、山間の谷が年間を通して安定した気候を維持し、コーヒーの生育に完璧な環境を作り出しています。
稀少品種ピンクブルボンをダブルファーメンテーションで
稀少品種ピンクブルボンは、通常のブルボン(レッドブルボン)と黄色実の品種イエローブルボンが、コロンビアのウィラにあるアセベドの地で、自然交配して誕生したとされている非常に珍しい栽培品種です。レッドブルボンやイエローブルボンに比べ、1本のコーヒーの木から収穫できる量は半分以下で、生産者も少ないため非常に流通量が少なく、滅多に出会えることがありません。ピンクブルボンという名の通り、完熟したコーヒーチェリーはピンクに染まります。通常のコーヒーノキに比べると日陰を好む品種のため、日光を遮るためのシェードツリーを配置する必要があり、ピンクブルボンを栽培するには、かなりの労力が必要です。レッドブルボンやイエローブルボンと比べると、フローラル感が強く、オレンジのような柑橘系の酸味やアプリコットのような甘酸っぱさも感じることができます。
エル・プラセール農園は、コロンビア南部でもっとも重要なコーヒー生産地ウイラ県のアセベドにあり、マグ ダレナ川が流れるアンデス山脈地帯の険しい渓谷でコーヒーを栽培しています。アセベドの気候は冷涼、土壌は火山灰性と高品質コーヒーの栽培に適した土地です。エル・プラセール農園のオーナーであるホセ・サラサール氏は両親と兄弟6人家族で4ヘクタールのコーヒー農園を切り盛りしています。両親がコーヒー農園を 買ったのは、約20年前で、彼が10歳の時でした。ホセ氏はスペシャルティコー ヒーにも興味を持ち、独自で色々と勉強をし、生産量は少ないですが、風味の良いピンクブルボンを栽培することにしました。この品種の風味は他の品種とは明確に違うところも彼は気に入っています。 精製のプロセスにもこだわっています。ピンクブルボンが持つ綺麗な風味を表現するためにダブルファーメンテーション(2回の発酵)を採用し、コーヒーの果肉やミューシレージ(粘液質)からくる風味を徹底的に除去し、ピンクブルボンが持つ本来の風味を素直に表現してくれています。