コーヒーの香ばしさの中にオレンジピールのような香りが微かに感じられます。コクと甘味のバランスがよく、後口の最後に少し苦味が顔を覗かせるコーヒーです。
甘味 |
★★★★★ |
コク |
★★★★★★ |
まろやかさ |
★★★★★ |
香り |
★★★★★★★ |
酸味 |
★★ |
苦味 |
★★★★★ |
★印8段階、オススメ焙煎での評価です。
コーヒー豆 データ
農園名 |
リベルタ農園 |
農園主 |
ビクトル・アルミラノ・ディアス |
エリア |
アマゾナス |
品種 |
ブルボン、カチモール、ティピカ |
プロセス |
ウォッシュド |
標高 |
1600m |
オススメ焙煎 |
中煎り |
世界第8位のコーヒー生産国ペルー
南アメリカ西部に位置するペルー共和国は、北にコロンビア、北西にエクアドル、東にブラジル、南東にボリビア、南にチリと国境を接し、西側は太平洋に面しています。ペルーは日本の約3.5倍の面積を持つ大きな国で、南回帰線の内側に位置するため、緯度上では熱帯圏に含まれます。しかし、さまざまな地理的影響を受け、地域によって異なった気候を持つことが特徴のひとつとなっています。大きく3つのエリアに分けられ、その約半分を占めるのが熱帯雨林、次いでアンデス山岳地域、太平洋岸に広がる海岸砂漠地域となっています。コーヒーは、ペルーにおいては伝統産品のひとつと位置づけられており、最も輸出量の多い農産品です。ペルーのコーヒー生産量(2017年度)は、ブラジル、ベトナム、コロンビア、インドネシア、ホンジュラス、エチオピア、インドに次ぐ世界第8位となっています。主な輸出先はドイツとアメリカで、コーヒー輸出量の約60%がこの2ヶ国に輸出されるため、ペルー産のコーヒーは、まだまだ日本では認知されていないのが現状です。ペルーの主な産地は、フニン、カハマルカ、クスコ、サンマルティン、アマソナス、パスコ、アヤクチョ、そして、プーノです。これらの産地に共通しているのは、肥沃な土壌と、年間を通じ一定の適した湿度、20〜30℃という安定した気温です。これらの理想的な自然環境がコーヒーの栽培には非常に適しており、安定した生産量を誇っています。古くからコーヒー生産の行われていた北部のカハマルカ、アマソナスなどが、有名な産地です。
太陽と恵みとアンデスの大地で育まれた高品質コーヒー
リベルタ農園のあるアマゾナス県は、ペルーの中でも北部にあり、首都のリマからはアンデス山脈を超えた反対側、アマゾン川の源流域にあります。リベルタ農園の農園主であるビクトル・アルタミラノ・ディアス氏は地元のコーヒー生産者グループJUMARPの初期メンバーです。ここでのコーヒーチェリー(果実)の収穫期は毎年5月〜10月で、完熟熟したコーヒーチェリーのみを収穫し、収穫したチェリーは水槽にいれて、水に浮く欠点チェリーを取り除きます。その後、皮をむいたパーチメントは30時間の発酵工程をへて、ミューシレージ(粘液質)を水で洗い流します。その後、屋根付きのアフリカンベッドで一週間以上、天日乾燥されます。アフリカンベッドとは木や鉄製の枠を組み、そこにネットを張った乾燥棚で、ネットの下側から風が入ることによって乾燥が均一になり、品質の高いコーヒー豆を作りあげることが可能になります。ビクトル・アルタミラノ・ディアス氏はJUMARPグループでスペシャルティコーヒーを学び、品質向上に余念がありません。丁寧なコーヒー精製と彼の情熱が作り上げたコーヒーは、太陽の恵みとアンデスの大地で育まれた素晴らしい品質のコーヒーです。