甘味 | ★★★★★★ |
---|---|
コク | ★★★★★ |
まろやかさ | ★★★★★ |
香り | ★★★★★★★ |
酸味 | ★★ |
苦味 | ★★★★★ |
★印8段階、オススメ焙煎での評価です。
エリア | ウィラ |
---|---|
品種 | カスティージョ、コロンビアなど |
プロセス | ウォッシュド |
標高 | 1700m |
オススメ焙煎 | 中煎り |
インクルーシブ(inclusive)とは、「包括的」や「全てを含む」といった意味をあらわす言葉です。その意味から、障がいの有無や国籍、肌の色、年齢、性別などに関係なく、全てを認め合い共生できる社会をインクルーシブ社会といいます。インクルーシブ社会の実現は、2015年に国際連合で採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」の1つで、2030年までに世界をよりよくするための17の目標の1つです。 コーヒー生産者の中には様々な人がいます。その多様性の中で、互いを尊重し、技術を高め合い、高品質なコーヒーを作り続けるプロフェッショナルがいます。体に不自由があったり、生まれつき精神的な疾患があるなど、障がいをもった生産者もいます。そうしたコーヒー生産の第一線で活躍する彼らが作った高品質なコーヒーを知ってほしいと、焙煎香房シマノでは彼らが作ったコーヒーを“インクルーシブ コーヒー”と名付けました。 コアグロブリサス生産者組合では、15名の障がいを持った生産者が所属しています。美味しいコーヒー生産には不可欠な急斜面の多い土地では大変な労働が伴います。組合内では勉強会を定期的に実施し、生産者同士の情報交換も盛んに行われ、高品質なコーヒー作りに向けて切磋琢磨されています。日々の努力と情熱はコーヒーの品質の高さ、コーヒー香味の個性の強さからも伺えます。彼らの社会的・経済的価値を持続可能なものにするために、彼らの情熱と努力の結晶でもあるこのコーヒーを焙煎香房シマノは応援しています。
コロンビアは、南アメリカ北西部に位置する世界有数のコーヒー生産国です。東にベネズエラ、南東にブラジル、南にペルー、南西にエクアドル、北西にパナマと国境を接しており、北はカリブ海、西は太平洋に面しています。コロンビアは、世界を代表する素晴らしいマイルドコーヒーの産地です。日本の約3倍の面積を有し南北に広がるコロンビアは標高の差が大きく、年間を通してコーヒーの収穫が可能です。コーヒー産地は、大きく区分すると3つの地域(北部・中部・南部)に区分されます。特に南部地域産のコーヒーは綺麗な酸味と程よいコクがあり、柑橘系の甘い香りのマイルドコーヒーとして近年注目されています。カウカ、ナリーニョとならびコロンビア南部地域でもっとも重要なコーヒー産地がウィラです。コロンビアには国土を縦断し南の端から北のカリブ海にまで流れ込む、全長1,540kmのマグダレナ川があります。そのマグダレナ川がアンデス山脈から流れ出す源流の山岳地帯の谷に位置するウィラ地域は、素晴らしいコーヒーを生み出す奇跡の土地と言われています。この地域には、火山灰による肥沃な土地が点在し、山間の谷が年間を通して安定した気候を維持し、コーヒーの生育に完璧な環境を作り出しています。
甘味 | ★★★★★★ |
---|---|
コク | ★★★★★ |
まろやかさ | ★★★★★ |
香り | ★★★★★★★ |
酸味 | ★★ |
苦味 | ★★★★★ |
★印8段階、オススメ焙煎での評価です。
エリア | ウィラ |
---|---|
品種 | カスティージョ、コロンビアなど |
プロセス | ウォッシュド |
標高 | 1700m |
オススメ焙煎 | 中煎り |
インクルーシブ(inclusive)とは、「包括的」や「全てを含む」といった意味をあらわす言葉です。その意味から、障がいの有無や国籍、肌の色、年齢、性別などに関係なく、全てを認め合い共生できる社会をインクルーシブ社会といいます。インクルーシブ社会の実現は、2015年に国際連合で採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」の1つで、2030年までに世界をよりよくするための17の目標の1つです。 コーヒー生産者の中には様々な人がいます。その多様性の中で、互いを尊重し、技術を高め合い、高品質なコーヒーを作り続けるプロフェッショナルがいます。体に不自由があったり、生まれつき精神的な疾患があるなど、障がいをもった生産者もいます。そうしたコーヒー生産の第一線で活躍する彼らが作った高品質なコーヒーを知ってほしいと、焙煎香房シマノでは彼らが作ったコーヒーを“インクルーシブ コーヒー”と名付けました。 コアグロブリサス生産者組合では、15名の障がいを持った生産者が所属しています。美味しいコーヒー生産には不可欠な急斜面の多い土地では大変な労働が伴います。組合内では勉強会を定期的に実施し、生産者同士の情報交換も盛んに行われ、高品質なコーヒー作りに向けて切磋琢磨されています。日々の努力と情熱はコーヒーの品質の高さ、コーヒー香味の個性の強さからも伺えます。彼らの社会的・経済的価値を持続可能なものにするために、彼らの情熱と努力の結晶でもあるこのコーヒーを焙煎香房シマノは応援しています。
コロンビアは、南アメリカ北西部に位置する世界有数のコーヒー生産国です。東にベネズエラ、南東にブラジル、南にペルー、南西にエクアドル、北西にパナマと国境を接しており、北はカリブ海、西は太平洋に面しています。コロンビアは、世界を代表する素晴らしいマイルドコーヒーの産地です。日本の約3倍の面積を有し南北に広がるコロンビアは標高の差が大きく、年間を通してコーヒーの収穫が可能です。コーヒー産地は、大きく区分すると3つの地域(北部・中部・南部)に区分されます。特に南部地域産のコーヒーは綺麗な酸味と程よいコクがあり、柑橘系の甘い香りのマイルドコーヒーとして近年注目されています。カウカ、ナリーニョとならびコロンビア南部地域でもっとも重要なコーヒー産地がウィラです。コロンビアには国土を縦断し南の端から北のカリブ海にまで流れ込む、全長1,540kmのマグダレナ川があります。そのマグダレナ川がアンデス山脈から流れ出す源流の山岳地帯の谷に位置するウィラ地域は、素晴らしいコーヒーを生み出す奇跡の土地と言われています。この地域には、火山灰による肥沃な土地が点在し、山間の谷が年間を通して安定した気候を維持し、コーヒーの生育に完璧な環境を作り出しています。
甘味 | ★★★★★★★ |
---|---|
コク | ★★★★★ |
まろやかさ | ★★★★ |
香り | ★★★★★★★ |
酸味 | ★★★★★ |
苦味 | ★★★ |
★印8段階、オススメ焙煎での評価です。
農園名 | シュマヴァ農園 |
---|---|
責任者 | フランシスコ・メナ |
エリア | ウエストバレー |
品種 | ローリナ(ブルボンポワントゥ) |
プロセス | ホワイトハニー |
標高 | 1600〜1700m |
オススメ焙煎 | 中煎り |
コスタリカは小さなコーヒー生産国ですが、高品質なコーヒーを生産することで世界的に知られています。1992年からアラビカ種のみの栽培が法律によって定められ、ロブスタ種の栽培が厳格に禁止されています。また、コーヒーの全生産量の約50%がスペシャルティコーヒーだと言われるほどのコーヒー先進国です。シュマヴァ農園は、コスタリカの8つの良質なコーヒー生産エリアの1つ、ウエストバレー地区にあります。ウエストバレーは標高の高い地域で、そのテロワール(育てる環境の土壌・気候・地勢に由来する風味)は美しいアシディティ(酸質)が特徴です。ウエストバレーの中でもシュマヴァ農園のあるロウルデスは標高1,600〜1,700mで、昼夜の寒暖さの激しい地域です。激しい寒暖の差は、種子であるコーヒーの豆を守ろうと糖分をたっぷり蓄えたコーヒーの実を育てます。たっぷりと糖分を蓄えたコーヒーの実からたくさん栄養を与えられたコーヒーの豆は、旨みを増すわけです。ウエストバレー地区にはコスタリカを形成したと言われている3つの火山の1つで2,700m越えのポワス火山があるため、火山灰質の肥沃な土壌で、年間降水量も豊富な上、綺麗な水にも恵まれ、良質なコーヒーを栽培するのに非常に適した環境が整っています。シュマヴァ農園のあるロウルデスは、2013年以降、コスタリカのコーヒー・コンテストであるカップ・オブ・エクセレンスで好成績をあげる農園も多く、ウエストバレーでも注目されていいます。
アフリカのエチオピアで生まれたコーヒーは、9〜10世紀にアラビアで秘薬として飲用されるようになりました。1628年にオランダの商船がアラビア半島のモカ港にたちより、40袋のコーヒー豆を母国に持ち帰ったのが、ヨーロッパ人が始めて買ったコーヒー豆です。その後、イエメン、インドを経て、17世紀末(1696、1699年)にオランダがコーヒーノキをインドネシアのジャワ島に持ち込み、プランテーションによる大規模栽培が成功します。ジャワ島からオランダのアムステルダム植物園に持ち帰られたコーヒーノキ(1753年、この木の子孫の標本はアラビカ種という学名を付けられ、1913年に学名アラビカ種ティピカと変更されます。)の1本が、ブルボン朝フランス国王ルイ14世に贈られました。これを気に入ったルイ14世は、1715年にイエメンでコーヒーノキを手に入れブルボン島(現在のレユニオン島)で栽培させます。ブルボン島は、アフリカ大陸の東400kmのマダガスカル島から更に東800km、インド洋に浮かぶ2500k?の小さな島です。たった1本だけ根付いたコーヒーノキから、ブルボン島は一大コーヒー産地となりました。イエメンから持ち込まれたコーヒーはブルボン島で突然変異し、1858年ブラジルに移入されブルボン種と呼ばれるようになります。世界中に広がったブルボン種は、前出のティピカ種とあわせ、現在、二大アラビカ品種と呼ばれています。
1771年、ブルボン島で先の尖った新種のコーヒーノキが発見されます。新種はリロイ種と名付けられますが、通常のブルボン種と区別するため、フランス語で尖ったという意味のポワントゥ(pointu)から、ブルボンポワントゥ(尖ったブルボン)と呼ばれるようになります。ブルボンポワントゥは、素晴らしい香味のコーヒーとして、本国フランスで重宝がられたそうです。しかし、ブルボン朝が滅亡し、島の名がレユニオン島となり、島のコーヒー生産は徐々に衰退していきます。そして、ブルボンポワントゥは、1942年の輸出記録を最後に姿を消しました。しかし、1999年にレユニオン島で再発見された4本のブルボンポワントゥの木を足がかりに、2006年に完全復活させることができました。
一方、ブラジルにブルボン種が移入された時、先の尖った新種のブルボンが混ざっていたようです。その尖った新種のコーヒーノキは、月桂樹に似た葉を持っていたため、月桂樹のフランス語であるローリエ(Laurier)から名前をもらい、ローリナ(Laurina)種と呼ばれるようになりました。ブラジルのカンピナス農業試験所では、1859年に品種としてローリナ種が登録されています。ローリナ種は栽培が難しく、収穫量が他のアラビカ種の30%程度ですが、素晴らしい香味を持つコーヒーとして高く評価されている品種です。ただ、あまりの生産性の低さから、ほとんど栽培している農園がないのが現状です。レユニオン島で再発見により再び注目されることとなったブルボンポワントゥですが、各国のコーヒーの研究機関によりブラジルのローリナ種と同一のものだということが明らかになっています。時代は遡りますが、1880年、先の尖ったリロイ種はニューカレドニアにも移入され、現在も細々と生産されています。
姿を消したと思われていた幻のコーヒーは、近年の再発見で素晴らしい香味が再び注目されるようになりました。シュマヴァ農園でも新たな挑戦として、このローリナ種を入手し、ホワイト・ハニー・プロセスで精製しています。しかも、コスタリカのみならず、他国でも多くのカップ・オブ・エクセレンスの優勝や入賞をはたす農園をプロデュースしてきたトップ・オブ・トップの技術を持ったフランシスコ・メナ氏のホワイト・ハニー・プロセスです。
ホワイト・ハニープロセスとは、ウォッシュド・プロセスとハニー・プロセスの中間のような精製方法です。ウォッシュド・プロセスとは、コーヒーの果実からコーヒー豆を取り出し乾燥させる方法の1つで、収穫したコーヒーの果実から外果皮や果肉を除去し、綺麗に水で洗った後、天日乾燥をする精製方法です。ウォッシュド・プロセスは、コーヒー豆が持つ本来の風味を味わえる精製方法だと言えます。一方、ハニー・プロセスでは、外果皮と果肉を除去する時に、コーヒー豆の周りに付いた甘味のあるミューシレージと呼ばれる粘液質を残した状態で、ゆっくりと天日乾燥させる精製方法です。ハニー・プロセスでは、完熟果肉の甘味が豆に移り、ウォッシュド・プロセスでは得られにくいハチミツを思わせる独特の香りやボディをもったコーヒー豆に仕上がります。ホワイト・ハニープロセスとは、ウォッシュド・プロセスとハニー・プロセスの中間のような精製方法で、ウォッシュド・プロセスでこそ味わえるコーヒー豆が持つ本来の風味と、ハニー・プロセスでこそ味わえるコーヒー果肉の甘味が、程よくミックスされ絶妙なバランスで味わうことのできる精製方法です。
甘味 | ★★★★★★★ |
---|---|
コク | ★★★★★ |
まろやかさ | ★★★★ |
香り | ★★★★★★★ |
酸味 | ★★★★★ |
苦味 | ★★★ |
★印8段階、オススメ焙煎での評価です。
農園名 | シュマヴァ農園 |
---|---|
責任者 | フランシスコ・メナ |
エリア | ウエストバレー |
品種 | ローリナ(ブルボンポワントゥ) |
プロセス | ホワイトハニー |
標高 | 1600〜1700m |
オススメ焙煎 | 中煎り |
コスタリカは小さなコーヒー生産国ですが、高品質なコーヒーを生産することで世界的に知られています。1992年からアラビカ種のみの栽培が法律によって定められ、ロブスタ種の栽培が厳格に禁止されています。また、コーヒーの全生産量の約50%がスペシャルティコーヒーだと言われるほどのコーヒー先進国です。シュマヴァ農園は、コスタリカの8つの良質なコーヒー生産エリアの1つ、ウエストバレー地区にあります。ウエストバレーは標高の高い地域で、そのテロワール(育てる環境の土壌・気候・地勢に由来する風味)は美しいアシディティ(酸質)が特徴です。ウエストバレーの中でもシュマヴァ農園のあるロウルデスは標高1,600〜1,700mで、昼夜の寒暖さの激しい地域です。激しい寒暖の差は、種子であるコーヒーの豆を守ろうと糖分をたっぷり蓄えたコーヒーの実を育てます。たっぷりと糖分を蓄えたコーヒーの実からたくさん栄養を与えられたコーヒーの豆は、旨みを増すわけです。ウエストバレー地区にはコスタリカを形成したと言われている3つの火山の1つで2,700m越えのポワス火山があるため、火山灰質の肥沃な土壌で、年間降水量も豊富な上、綺麗な水にも恵まれ、良質なコーヒーを栽培するのに非常に適した環境が整っています。シュマヴァ農園のあるロウルデスは、2013年以降、コスタリカのコーヒー・コンテストであるカップ・オブ・エクセレンスで好成績をあげる農園も多く、ウエストバレーでも注目されていいます。
アフリカのエチオピアで生まれたコーヒーは、9〜10世紀にアラビアで秘薬として飲用されるようになりました。1628年にオランダの商船がアラビア半島のモカ港にたちより、40袋のコーヒー豆を母国に持ち帰ったのが、ヨーロッパ人が始めて買ったコーヒー豆です。その後、イエメン、インドを経て、17世紀末(1696、1699年)にオランダがコーヒーノキをインドネシアのジャワ島に持ち込み、プランテーションによる大規模栽培が成功します。ジャワ島からオランダのアムステルダム植物園に持ち帰られたコーヒーノキ(1753年、この木の子孫の標本はアラビカ種という学名を付けられ、1913年に学名アラビカ種ティピカと変更されます。)の1本が、ブルボン朝フランス国王ルイ14世に贈られました。これを気に入ったルイ14世は、1715年にイエメンでコーヒーノキを手に入れブルボン島(現在のレユニオン島)で栽培させます。ブルボン島は、アフリカ大陸の東400kmのマダガスカル島から更に東800km、インド洋に浮かぶ2500k?の小さな島です。たった1本だけ根付いたコーヒーノキから、ブルボン島は一大コーヒー産地となりました。イエメンから持ち込まれたコーヒーはブルボン島で突然変異し、1858年ブラジルに移入されブルボン種と呼ばれるようになります。世界中に広がったブルボン種は、前出のティピカ種とあわせ、現在、二大アラビカ品種と呼ばれています。
1771年、ブルボン島で先の尖った新種のコーヒーノキが発見されます。新種はリロイ種と名付けられますが、通常のブルボン種と区別するため、フランス語で尖ったという意味のポワントゥ(pointu)から、ブルボンポワントゥ(尖ったブルボン)と呼ばれるようになります。ブルボンポワントゥは、素晴らしい香味のコーヒーとして、本国フランスで重宝がられたそうです。しかし、ブルボン朝が滅亡し、島の名がレユニオン島となり、島のコーヒー生産は徐々に衰退していきます。そして、ブルボンポワントゥは、1942年の輸出記録を最後に姿を消しました。しかし、1999年にレユニオン島で再発見された4本のブルボンポワントゥの木を足がかりに、2006年に完全復活させることができました。
一方、ブラジルにブルボン種が移入された時、先の尖った新種のブルボンが混ざっていたようです。その尖った新種のコーヒーノキは、月桂樹に似た葉を持っていたため、月桂樹のフランス語であるローリエ(Laurier)から名前をもらい、ローリナ(Laurina)種と呼ばれるようになりました。ブラジルのカンピナス農業試験所では、1859年に品種としてローリナ種が登録されています。ローリナ種は栽培が難しく、収穫量が他のアラビカ種の30%程度ですが、素晴らしい香味を持つコーヒーとして高く評価されている品種です。ただ、あまりの生産性の低さから、ほとんど栽培している農園がないのが現状です。レユニオン島で再発見により再び注目されることとなったブルボンポワントゥですが、各国のコーヒーの研究機関によりブラジルのローリナ種と同一のものだということが明らかになっています。時代は遡りますが、1880年、先の尖ったリロイ種はニューカレドニアにも移入され、現在も細々と生産されています。
姿を消したと思われていた幻のコーヒーは、近年の再発見で素晴らしい香味が再び注目されるようになりました。シュマヴァ農園でも新たな挑戦として、このローリナ種を入手し、ホワイト・ハニー・プロセスで精製しています。しかも、コスタリカのみならず、他国でも多くのカップ・オブ・エクセレンスの優勝や入賞をはたす農園をプロデュースしてきたトップ・オブ・トップの技術を持ったフランシスコ・メナ氏のホワイト・ハニー・プロセスです。
ホワイト・ハニープロセスとは、ウォッシュド・プロセスとハニー・プロセスの中間のような精製方法です。ウォッシュド・プロセスとは、コーヒーの果実からコーヒー豆を取り出し乾燥させる方法の1つで、収穫したコーヒーの果実から外果皮や果肉を除去し、綺麗に水で洗った後、天日乾燥をする精製方法です。ウォッシュド・プロセスは、コーヒー豆が持つ本来の風味を味わえる精製方法だと言えます。一方、ハニー・プロセスでは、外果皮と果肉を除去する時に、コーヒー豆の周りに付いた甘味のあるミューシレージと呼ばれる粘液質を残した状態で、ゆっくりと天日乾燥させる精製方法です。ハニー・プロセスでは、完熟果肉の甘味が豆に移り、ウォッシュド・プロセスでは得られにくいハチミツを思わせる独特の香りやボディをもったコーヒー豆に仕上がります。ホワイト・ハニープロセスとは、ウォッシュド・プロセスとハニー・プロセスの中間のような精製方法で、ウォッシュド・プロセスでこそ味わえるコーヒー豆が持つ本来の風味と、ハニー・プロセスでこそ味わえるコーヒー果肉の甘味が、程よくミックスされ絶妙なバランスで味わうことのできる精製方法です。
ブラジル、コロンビア、インドネシア
産焙煎香房シマノが創業当時から守り続けるオリジナルブレンド。芳醇な香り、しっかりとしたコク。苦味と甘味のバランスが絶妙なマイルドコーヒーです。
A. 毎月500g×2袋(=合計1?)を、12ヶ月(12回)となります。(毎月1?×12ヶ月=総分量は12?)
A. 毎月5000円(税・送料込み)、12ヶ月で代金の総額は60000円(税・送料込み)となります。
A. 毎月10日前後にお受け取り頂けるよう発送いたします。
A. 送料込みの商品となります。
A. 毎月5日となります。初回の申し込み以降は自動にて定期決済となります。
A. クレジット決済のみとなります。
A. 初回お届け以降いつでも承ります。次月をキャンセルされる場合は、その前月末までにお電話、またはメールにてご連絡下さい。
TEL:072-365-1051
MAIL:info@baisenkoubou-shimano.com
A. キャンセル(解約)のご連絡を頂くまでは、自動的に継続してお届け致します。(計12回)
甘味 | ★★★★★★★★ |
---|---|
コク | ★★★★★ |
まろやかさ | ★★★★★ |
香り | ★★★★★★★★ |
酸味 | ★★★★ |
苦味 | ★★★★ |
★印8段階、オススメ焙煎での評価です。
農園名 | カサ・ブランカ農園 |
---|---|
農園主 | セルヒオ・ノエ・オルティス |
エリア | ヌエバセゴビア・ディピルト |
品種 | カトゥーラ |
プロセス | ナチュラル ワイニー |
標高 | 1200〜1500m |
オススメ焙煎 | 中煎り |
中米の中央部に位置するニカラグアは、太平洋と大西洋の両方の大海に面しています。中米最大の面積を持ち、北にホンジュラス、南はコスタリカに接し、西部は山岳地帯、東部にはジャングルが広がっています。ニカラグア北西部、ホンジュラスとの国境付近に位置するヌエバセゴビアは崖と谷が入り組んだ山岳地帯で、その西部にカサ・ブランカ農園があるディピルト村があります。カサ・ブランカ農園は日当たりが良い標高1082〜1506mで谷間の内側にあり、谷間を抜ける風が農園に冷涼な気候をもたらしています。日当たりの良さがコーヒーチェリー(コーヒー果実)の成長を促し、冷涼な風がコーヒーチェリーの糖度を高めてくれるので、熟度の高いコーヒーチェリーの収穫が可能です。カサブランカ農園では1つ1つの工程がしっかりと管理されており、非常に厳密で繊細な精製処理が行われています。完熟チェリーのみをハンドピック、完熟チェリーのみを選別してプールに投入、水路でのチェリーの比重選別、グリーンセパレーターでの選別、アフリカンベットでのハンドピックなど、完璧な選別が行われています。これらの丁寧な選別が高いクオリティのコーヒーを完成させることに繋がっています。
オーナーのセルヒオ氏は、創意工夫をしてコーヒー生産に情熱を傾ける非常に魅力的な生産者です。彼はカップ・オブ・エクセレンス(コーヒー品評会)を数々受賞したお父さんからカサブランカ農園を引き継ぎ、コーヒーの生産に従事しました。カップ・オブ・エクセレンスの1位を目指して、時には発酵速度をコントロールするために発酵槽にクーラーを入れたり、ブラジルまで赴き生産処理技術を学び、最高の選別機と言われるピニャレンセ社製の水路選別機を中米で初めて導入したりと最高のコーヒーを生み出す為に心血を注いでいます。また、彼の精製処理方法も独自の方法で行われ、非常に厳密で繊細な生産処理が行われています。
世界No.1コーヒーと言われるコーヒーのカリスマ『パナマ エスメラルダ ゲイシャ』が、コーヒー豆自体が持っている「綺麗な酸味と甘さ、フルーティな香り」の頂点のコーヒーなら、その「綺麗な酸味と甘さ、フルーティな香り」を技術力で作ることが出来ないか? エスメラルダのゲイシャを超えるようなコーヒーを作ってみたい!2010年、そんな思いから始まった焙煎香房シマノのプロジェクトは、ドーニャハエル農園の協力のもとスタートしました。焙煎香房シマノが考える?至高のコーヒー?は、毎年バージョンアップを繰り返してきましたが、2018年、カサ・ブランカ農園の協力のもと新たなプロジェクトをスタートさせておりました。そして、2023年、ついに深化した?至高のコーヒー?が誕生しました。 焙煎香房シマノが考える?至高のコーヒー?を創り出すために協力を求めたのは、ニカラグアのカサ・ブランカ農園でした。カサ・ブランカ農園オーナーのセルヒオ・ノエ・オルティス氏の高い技術と情熱は、世界のスペシャルティコーヒー農園の中でも群を抜いています。そして、焙煎香房シマノが考える?至高のコーヒー?を創るにあたって、我々が選んだコーヒーの品種はカトゥーラです。カトゥーラは、1915年にブラジル・ミナスジェライス州で発見されたブルボン種の突然変異種で、ブルボン種と同様の果実・種子を持つ品種ですが、収穫量が多いと木がすぐに弱ってしまう隔年結実型で、しっかりした強いコクと豊かで奥深い酸味が特徴的な品種です。 真っ赤に完熟したカトゥーラのコーヒーの実を、丁寧に一粒ずつ手摘みし、果実のまま天日干しにするナチュラル製法で乾燥させました。コーヒーの実を丸ごと乾燥させるナチュラル製法で作ったコーヒーは、完熟した果肉の糖分が豆に移り、コーヒーに甘味をもたらします。更に、通常のナチュラル製法での乾燥とは違い、コーヒーの果肉に発酵を加えるワイニープロセスという工程を取り入れました。それにより、ベリー系のドライフルーツや赤ワインのような独特の甘い香りが特徴的な素晴らしい香味を持ったコーヒーに仕上げました。 木や鉄製の枠を組み、そこにネットを張ったアフリカンベッドと呼ばれる乾燥棚を採用しました。ネットの下側から風が入ることによって乾燥が均一になり、品質の高いコーヒー豆を作りあげることが可能になります。しかし、乾燥むらをなくすために手間をかけ、何回も均一に混ぜなければならず、難しい技術と労力が必要です。 ナチュラル製法の中でもコーヒーの果肉に発酵を加えるという特殊なワイニープロセスという乾燥は、発酵の状態の見極めが非常に難しく、カサ・ブランカ農園の高い技術があって初めて完成させることが出来ると言えます。
]]>甘味 | ★★★★★★★★ |
---|---|
コク | ★★★★★ |
まろやかさ | ★★★★★ |
香り | ★★★★★★★★ |
酸味 | ★★★★ |
苦味 | ★★★★ |
★印8段階、オススメ焙煎での評価です。
農園名 | カサ・ブランカ農園 |
---|---|
農園主 | セルヒオ・ノエ・オルティス |
エリア | ヌエバセゴビア・ディピルト |
品種 | カトゥーラ |
プロセス | ナチュラル ワイニー |
標高 | 1200〜1500m |
オススメ焙煎 | 中煎り |
中米の中央部に位置するニカラグアは、太平洋と大西洋の両方の大海に面しています。中米最大の面積を持ち、北にホンジュラス、南はコスタリカに接し、西部は山岳地帯、東部にはジャングルが広がっています。ニカラグア北西部、ホンジュラスとの国境付近に位置するヌエバセゴビアは崖と谷が入り組んだ山岳地帯で、その西部にカサ・ブランカ農園があるディピルト村があります。カサ・ブランカ農園は日当たりが良い標高1082〜1506mで谷間の内側にあり、谷間を抜ける風が農園に冷涼な気候をもたらしています。日当たりの良さがコーヒーチェリー(コーヒー果実)の成長を促し、冷涼な風がコーヒーチェリーの糖度を高めてくれるので、熟度の高いコーヒーチェリーの収穫が可能です。カサブランカ農園では1つ1つの工程がしっかりと管理されており、非常に厳密で繊細な精製処理が行われています。完熟チェリーのみをハンドピック、完熟チェリーのみを選別してプールに投入、水路でのチェリーの比重選別、グリーンセパレーターでの選別、アフリカンベットでのハンドピックなど、完璧な選別が行われています。これらの丁寧な選別が高いクオリティのコーヒーを完成させることに繋がっています。
オーナーのセルヒオ氏は、創意工夫をしてコーヒー生産に情熱を傾ける非常に魅力的な生産者です。彼はカップ・オブ・エクセレンス(コーヒー品評会)を数々受賞したお父さんからカサブランカ農園を引き継ぎ、コーヒーの生産に従事しました。カップ・オブ・エクセレンスの1位を目指して、時には発酵速度をコントロールするために発酵槽にクーラーを入れたり、ブラジルまで赴き生産処理技術を学び、最高の選別機と言われるピニャレンセ社製の水路選別機を中米で初めて導入したりと最高のコーヒーを生み出す為に心血を注いでいます。また、彼の精製処理方法も独自の方法で行われ、非常に厳密で繊細な生産処理が行われています。
世界No.1コーヒーと言われるコーヒーのカリスマ『パナマ エスメラルダ ゲイシャ』が、コーヒー豆自体が持っている「綺麗な酸味と甘さ、フルーティな香り」の頂点のコーヒーなら、その「綺麗な酸味と甘さ、フルーティな香り」を技術力で作ることが出来ないか? エスメラルダのゲイシャを超えるようなコーヒーを作ってみたい!2010年、そんな思いから始まった焙煎香房シマノのプロジェクトは、ドーニャハエル農園の協力のもとスタートしました。焙煎香房シマノが考える?至高のコーヒー?は、毎年バージョンアップを繰り返してきましたが、2018年、カサ・ブランカ農園の協力のもと新たなプロジェクトをスタートさせておりました。そして、2023年、ついに深化した?至高のコーヒー?が誕生しました。 焙煎香房シマノが考える?至高のコーヒー?を創り出すために協力を求めたのは、ニカラグアのカサ・ブランカ農園でした。カサ・ブランカ農園オーナーのセルヒオ・ノエ・オルティス氏の高い技術と情熱は、世界のスペシャルティコーヒー農園の中でも群を抜いています。そして、焙煎香房シマノが考える?至高のコーヒー?を創るにあたって、我々が選んだコーヒーの品種はカトゥーラです。カトゥーラは、1915年にブラジル・ミナスジェライス州で発見されたブルボン種の突然変異種で、ブルボン種と同様の果実・種子を持つ品種ですが、収穫量が多いと木がすぐに弱ってしまう隔年結実型で、しっかりした強いコクと豊かで奥深い酸味が特徴的な品種です。 真っ赤に完熟したカトゥーラのコーヒーの実を、丁寧に一粒ずつ手摘みし、果実のまま天日干しにするナチュラル製法で乾燥させました。コーヒーの実を丸ごと乾燥させるナチュラル製法で作ったコーヒーは、完熟した果肉の糖分が豆に移り、コーヒーに甘味をもたらします。更に、通常のナチュラル製法での乾燥とは違い、コーヒーの果肉に発酵を加えるワイニープロセスという工程を取り入れました。それにより、ベリー系のドライフルーツや赤ワインのような独特の甘い香りが特徴的な素晴らしい香味を持ったコーヒーに仕上げました。 木や鉄製の枠を組み、そこにネットを張ったアフリカンベッドと呼ばれる乾燥棚を採用しました。ネットの下側から風が入ることによって乾燥が均一になり、品質の高いコーヒー豆を作りあげることが可能になります。しかし、乾燥むらをなくすために手間をかけ、何回も均一に混ぜなければならず、難しい技術と労力が必要です。 ナチュラル製法の中でもコーヒーの果肉に発酵を加えるという特殊なワイニープロセスという乾燥は、発酵の状態の見極めが非常に難しく、カサ・ブランカ農園の高い技術があって初めて完成させることが出来ると言えます。
]]>甘味 | ★★★★★★★★ |
---|---|
コク | ★★★★★ |
まろやかさ | ★★★★★★ |
香り | ★★★★★★★★ |
酸味 | ★★★★★ |
苦味 | ★★★ |
★印8段階、オススメ焙煎での評価です。
農園名 | エル・マハール農園 |
---|---|
農園主 | ロベルト・ムナイ・メサ |
エリア | ソンソナテ |
品種 | ブルボン |
プロセス | ナチュラル・ワイニー |
標高 | 1550〜1700m |
オススメ焙煎 | 中煎り |
エルサルバドルは中央アメリカ中部に位置し、グァテマラ、ホンジュラス、ニカラグアと国境を接しています。南と西は太平洋に面していますが、中央アメリカ5カ国の中でカリブ海に面していない唯一の国がエルサルバドルです。アメリカ大陸の中で最も小さな国で、面積は四国ほどしかありません。1993年に内戦が終結してからは、平和への道を着実に歩んでいます。エル・マハール農園は、エルサルバドル西部ソンソナテ州のロスナランホス山脈の裾野にあります。1936年に始まったエル・マハール農園は、現在3代目のロベルト・ムナイ・メサ氏に引き継がれており、ブルボン種を中心に丁寧なコーヒー栽培を行っています。自然豊かな環境にあるエル・マハール農園のマイクロクライメット(局所的気候)と地勢(地形や土壌など)がもたらすテロワール(環境がもたらす個性豊かな風味)は素晴らしく、2014年のコーヒーコンテストであるカップ・オブ・エクセレンス(COE)では入賞を果たしています。豊かな自然があってこそ素晴らしいコーヒーが生産出来ると考えるメサ氏は、143haの農園面積の約60%はコーヒー栽培を、残りの40%は自然のままの森林を維持するなど環境保全にも力を注いでいます。
環境がもたらすテロワールだけでなく、徹底した品質管理と高い技術があってこそのCOE入賞ですが、その徹底ぶりは随所に見られます。完熟したコーヒーチェリーのみを収穫した後、再選別を繰り返すことでコーヒーチェリーの熟度の均一化を図ったり、生産処理を終えた生豆をCOE国際審査員を務めるカッパーによって格付し、収穫日ごとに管理をするなど品質保持への取り組みをおこたりません。 このコーヒー豆は、真っ赤に完熟したブルボンのコーヒーの実を、丁寧に一粒ずつ手摘みし、果実のまま天日干しにするナチュラル製法で乾燥させました。コーヒーの実を丸ごと乾燥させるナチュラル製法で作ったコーヒーは、完熟した果肉の糖分が豆に移り、コーヒーに甘味をもたらします。更に、通常のナチュラル製法での乾燥とは違い、コーヒーの果肉に発酵を加えるワイニープロセスという工程を取り入れました。これにより、ベリー系のドライフルーツや赤ワインのような独特の甘い香りが特徴的な素晴らしい香味を持ったコーヒーに仕上げました。 木や鉄製の枠を組み、そこにネットを張ったアフリカンベッドと呼ばれる乾燥棚を採用することでネットの下側から風が入り乾燥が均一になり、品質の高いコーヒー豆を作りあげることが可能になります。しかし、乾燥むらをなくすために手間をかけ、何回も均一に混ぜなければならず、難しい技術と労力が必要です。 ナチュラル製法の中でもコーヒーの果肉に発酵を加えるという特殊なワイニープロセスという乾燥は、発酵の状態の見極めが非常に難しく、マハール農園の高い技術があって初めて完成させることが出来ると言えます。
甘味 | ★★★★★★★★ |
---|---|
コク | ★★★★★ |
まろやかさ | ★★★★★★ |
香り | ★★★★★★★★ |
酸味 | ★★★★★ |
苦味 | ★★★ |
★印8段階、オススメ焙煎での評価です。
農園名 | エル・マハール農園 |
---|---|
農園主 | ロベルト・ムナイ・メサ |
エリア | ソンソナテ |
品種 | ブルボン |
プロセス | ナチュラル・ワイニー |
標高 | 1550〜1700m |
オススメ焙煎 | 中煎り |
エルサルバドルは中央アメリカ中部に位置し、グァテマラ、ホンジュラス、ニカラグアと国境を接しています。南と西は太平洋に面していますが、中央アメリカ5カ国の中でカリブ海に面していない唯一の国がエルサルバドルです。アメリカ大陸の中で最も小さな国で、面積は四国ほどしかありません。1993年に内戦が終結してからは、平和への道を着実に歩んでいます。エル・マハール農園は、エルサルバドル西部ソンソナテ州のロスナランホス山脈の裾野にあります。1936年に始まったエル・マハール農園は、現在3代目のロベルト・ムナイ・メサ氏に引き継がれており、ブルボン種を中心に丁寧なコーヒー栽培を行っています。自然豊かな環境にあるエル・マハール農園のマイクロクライメット(局所的気候)と地勢(地形や土壌など)がもたらすテロワール(環境がもたらす個性豊かな風味)は素晴らしく、2014年のコーヒーコンテストであるカップ・オブ・エクセレンス(COE)では入賞を果たしています。豊かな自然があってこそ素晴らしいコーヒーが生産出来ると考えるメサ氏は、143haの農園面積の約60%はコーヒー栽培を、残りの40%は自然のままの森林を維持するなど環境保全にも力を注いでいます。
環境がもたらすテロワールだけでなく、徹底した品質管理と高い技術があってこそのCOE入賞ですが、その徹底ぶりは随所に見られます。完熟したコーヒーチェリーのみを収穫した後、再選別を繰り返すことでコーヒーチェリーの熟度の均一化を図ったり、生産処理を終えた生豆をCOE国際審査員を務めるカッパーによって格付し、収穫日ごとに管理をするなど品質保持への取り組みをおこたりません。 このコーヒー豆は、真っ赤に完熟したブルボンのコーヒーの実を、丁寧に一粒ずつ手摘みし、果実のまま天日干しにするナチュラル製法で乾燥させました。コーヒーの実を丸ごと乾燥させるナチュラル製法で作ったコーヒーは、完熟した果肉の糖分が豆に移り、コーヒーに甘味をもたらします。更に、通常のナチュラル製法での乾燥とは違い、コーヒーの果肉に発酵を加えるワイニープロセスという工程を取り入れました。これにより、ベリー系のドライフルーツや赤ワインのような独特の甘い香りが特徴的な素晴らしい香味を持ったコーヒーに仕上げました。 木や鉄製の枠を組み、そこにネットを張ったアフリカンベッドと呼ばれる乾燥棚を採用することでネットの下側から風が入り乾燥が均一になり、品質の高いコーヒー豆を作りあげることが可能になります。しかし、乾燥むらをなくすために手間をかけ、何回も均一に混ぜなければならず、難しい技術と労力が必要です。 ナチュラル製法の中でもコーヒーの果肉に発酵を加えるという特殊なワイニープロセスという乾燥は、発酵の状態の見極めが非常に難しく、マハール農園の高い技術があって初めて完成させることが出来ると言えます。
甘味 | ★★★★ |
---|---|
コク | ★★★★★ |
まろやかさ | ★★★★★★ |
香り | ★★★★★★★ |
酸味 | ★★★ |
苦味 | ★★★★ |
★印8段階、オススメ焙煎での評価です。
農園名 | バゥ農園 |
---|---|
農園主 | トミオ・フクダ |
エリア | ミナスジェライス州 セラード地区 バトスデミナス |
品種 | イエローブルボン |
プロセス | ナチュラル |
標高 | 1100m |
オススメ焙煎 | 中煎り |
世界第5位の面積を擁するブラジルは、ラテンアメリカ最大の領土と人口を誇り、ラテンアメリカ最大であると同時に世界第7位の経済規模を持つ国家です。言わずと知れたコーヒー大国でもあり、コーヒーの生産量は世界第1位を誇ります。ブラジルのコーヒー生産量は、全世界のコーヒー生産量の3分の1を占め、1850年から現在まで150年以上に渡り世界第1位の生産量を誇ってきました。アメリカ大陸には元来コーヒーは自生しておらず、1727年にブラジルに持ち込まれたのが最初だと言われています。
ポルトガル語で未開の地という意味を持つセラード地区は、日本の面積の約5.5倍、ブラジルの総面積の約24%を占め、かつては潅木がまだらに生えるだけの広大な未開の地でした。1979年から始まったブラジルと日本によるセラード農業開発協力事業によって、大豆やトウモロコシなどの生産地に生まれ変わりました。セラード開発の成果は、農学史上20世紀最大の偉業と言われています。そのセラード地区は、雨期と乾期がハッキリした高原大地で、独特の土壌と豊かな水源が良質なコーヒー栽培に非常に向いています。真夏の後の雨期による降雨は、一斉開花をもたらし果実を均一に成熟させ、収穫時期にあたる乾期は、安定したムラのないコーヒー豆の乾燥を行うことが出来ます。現在、このセラード地区で生産されているコーヒーは、ブラジル全体の15%ほどだと言われています。
当店ではお馴染みの「ブラジル ムンドノーボ ドライ・オン・ツリー」を生産しているバウ農園は、ミナスジェライス州セラード地区パトスデミナス付近にあり、標高約1100mでブラジルでも標高の高い場所にあります。この地域はセラードの中でも特に雨期と乾季がハッキリとしており、最もコーヒー栽培に適した気候となっています。恵まれた気候、肥沃な土壌をもつこのトミオ フクダ氏の農園ではイエローブルボン種も栽培されています。完熟した濃い黄色に実ったイエローブルボンのチェリーは丁寧に収穫され、パティオで天日乾燥されます。その後、果肉除去・脱穀・精選されイエローブルボン・ナチュラルが誕生します。トミオ フクダ氏の作るイエローブルボンは、甘みが強く、濃厚なコクが特徴です。イエローブルボンとは、ブルボン種の中でも稀少性の高い黄色品種です。コーヒーの実は本来、赤い実を付けるのですが、イエローブルボンは、その名の通り、黄色の実を付けます。 また、オーナーのトミオ・フクダ氏は、従業員育成に大変熱心に取組んでいます。勤勉な者しか雇用せず、また、絶対にゴミを出さないなど綺麗な農園作りにも心がけています。オーナー自らが常に農園に足を運び、木の状態を把握し、メンテナンスや管理を行っています。生産量を増やすことだけを考えるのではなく、品質を重視し安定した味作りを心がけています。
]]>甘味 | ★★★★ |
---|---|
コク | ★★★★★ |
まろやかさ | ★★★★★★ |
香り | ★★★★★★★ |
酸味 | ★★★ |
苦味 | ★★★★ |
★印8段階、オススメ焙煎での評価です。
農園名 | バゥ農園 |
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農園主 | トミオ・フクダ |
エリア | ミナスジェライス州 セラード地区 バトスデミナス |
品種 | イエローブルボン |
プロセス | ナチュラル |
標高 | 1100m |
オススメ焙煎 | 中煎り |
世界第5位の面積を擁するブラジルは、ラテンアメリカ最大の領土と人口を誇り、ラテンアメリカ最大であると同時に世界第7位の経済規模を持つ国家です。言わずと知れたコーヒー大国でもあり、コーヒーの生産量は世界第1位を誇ります。ブラジルのコーヒー生産量は、全世界のコーヒー生産量の3分の1を占め、1850年から現在まで150年以上に渡り世界第1位の生産量を誇ってきました。アメリカ大陸には元来コーヒーは自生しておらず、1727年にブラジルに持ち込まれたのが最初だと言われています。
ポルトガル語で未開の地という意味を持つセラード地区は、日本の面積の約5.5倍、ブラジルの総面積の約24%を占め、かつては潅木がまだらに生えるだけの広大な未開の地でした。1979年から始まったブラジルと日本によるセラード農業開発協力事業によって、大豆やトウモロコシなどの生産地に生まれ変わりました。セラード開発の成果は、農学史上20世紀最大の偉業と言われています。そのセラード地区は、雨期と乾期がハッキリした高原大地で、独特の土壌と豊かな水源が良質なコーヒー栽培に非常に向いています。真夏の後の雨期による降雨は、一斉開花をもたらし果実を均一に成熟させ、収穫時期にあたる乾期は、安定したムラのないコーヒー豆の乾燥を行うことが出来ます。現在、このセラード地区で生産されているコーヒーは、ブラジル全体の15%ほどだと言われています。
当店ではお馴染みの「ブラジル ムンドノーボ ドライ・オン・ツリー」を生産しているバウ農園は、ミナスジェライス州セラード地区パトスデミナス付近にあり、標高約1100mでブラジルでも標高の高い場所にあります。この地域はセラードの中でも特に雨期と乾季がハッキリとしており、最もコーヒー栽培に適した気候となっています。恵まれた気候、肥沃な土壌をもつこのトミオ フクダ氏の農園ではイエローブルボン種も栽培されています。完熟した濃い黄色に実ったイエローブルボンのチェリーは丁寧に収穫され、パティオで天日乾燥されます。その後、果肉除去・脱穀・精選されイエローブルボン・ナチュラルが誕生します。トミオ フクダ氏の作るイエローブルボンは、甘みが強く、濃厚なコクが特徴です。イエローブルボンとは、ブルボン種の中でも稀少性の高い黄色品種です。コーヒーの実は本来、赤い実を付けるのですが、イエローブルボンは、その名の通り、黄色の実を付けます。 また、オーナーのトミオ・フクダ氏は、従業員育成に大変熱心に取組んでいます。勤勉な者しか雇用せず、また、絶対にゴミを出さないなど綺麗な農園作りにも心がけています。オーナー自らが常に農園に足を運び、木の状態を把握し、メンテナンスや管理を行っています。生産量を増やすことだけを考えるのではなく、品質を重視し安定した味作りを心がけています。
]]>甘味 | ★★★★★ |
---|---|
コク | ★★★★★★ |
まろやかさ | ★★★★★ |
香り | ★★★★★★★ |
酸味 | ★★ |
苦味 | ★★★★★ |
★印8段階、オススメ焙煎での評価です。
農園名 | リベルタ農園 |
---|---|
農園主 | ビクトル・アルミラノ・ディアス |
エリア | アマゾナス |
品種 | ブルボン、カチモール、ティピカ |
プロセス | ウォッシュド |
標高 | 1600m |
オススメ焙煎 | 中煎り |
南アメリカ西部に位置するペルー共和国は、北にコロンビア、北西にエクアドル、東にブラジル、南東にボリビア、南にチリと国境を接し、西側は太平洋に面しています。ペルーは日本の約3.5倍の面積を持つ大きな国で、南回帰線の内側に位置するため、緯度上では熱帯圏に含まれます。しかし、さまざまな地理的影響を受け、地域によって異なった気候を持つことが特徴のひとつとなっています。大きく3つのエリアに分けられ、その約半分を占めるのが熱帯雨林、次いでアンデス山岳地域、太平洋岸に広がる海岸砂漠地域となっています。コーヒーは、ペルーにおいては伝統産品のひとつと位置づけられており、最も輸出量の多い農産品です。ペルーのコーヒー生産量(2017年度)は、ブラジル、ベトナム、コロンビア、インドネシア、ホンジュラス、エチオピア、インドに次ぐ世界第8位となっています。主な輸出先はドイツとアメリカで、コーヒー輸出量の約60%がこの2ヶ国に輸出されるため、ペルー産のコーヒーは、まだまだ日本では認知されていないのが現状です。ペルーの主な産地は、フニン、カハマルカ、クスコ、サンマルティン、アマソナス、パスコ、アヤクチョ、そして、プーノです。これらの産地に共通しているのは、肥沃な土壌と、年間を通じ一定の適した湿度、20〜30℃という安定した気温です。これらの理想的な自然環境がコーヒーの栽培には非常に適しており、安定した生産量を誇っています。古くからコーヒー生産の行われていた北部のカハマルカ、アマソナスなどが、有名な産地です。
リベルタ農園のあるアマゾナス県は、ペルーの中でも北部にあり、首都のリマからはアンデス山脈を超えた反対側、アマゾン川の源流域にあります。リベルタ農園の農園主であるビクトル・アルタミラノ・ディアス氏は地元のコーヒー生産者グループJUMARPの初期メンバーです。ここでのコーヒーチェリー(果実)の収穫期は毎年5月〜10月で、完熟熟したコーヒーチェリーのみを収穫し、収穫したチェリーは水槽にいれて、水に浮く欠点チェリーを取り除きます。その後、皮をむいたパーチメントは30時間の発酵工程をへて、ミューシレージ(粘液質)を水で洗い流します。その後、屋根付きのアフリカンベッドで一週間以上、天日乾燥されます。アフリカンベッドとは木や鉄製の枠を組み、そこにネットを張った乾燥棚で、ネットの下側から風が入ることによって乾燥が均一になり、品質の高いコーヒー豆を作りあげることが可能になります。ビクトル・アルタミラノ・ディアス氏はJUMARPグループでスペシャルティコーヒーを学び、品質向上に余念がありません。丁寧なコーヒー精製と彼の情熱が作り上げたコーヒーは、太陽の恵みとアンデスの大地で育まれた素晴らしい品質のコーヒーです。
]]>甘味 | ★★★★★ |
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コク | ★★★★★★ |
まろやかさ | ★★★★★ |
香り | ★★★★★★★ |
酸味 | ★★ |
苦味 | ★★★★★ |
★印8段階、オススメ焙煎での評価です。
農園名 | リベルタ農園 |
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農園主 | ビクトル・アルミラノ・ディアス |
エリア | アマゾナス |
品種 | ブルボン、カチモール、ティピカ |
プロセス | ウォッシュド |
標高 | 1600m |
オススメ焙煎 | 中煎り |
南アメリカ西部に位置するペルー共和国は、北にコロンビア、北西にエクアドル、東にブラジル、南東にボリビア、南にチリと国境を接し、西側は太平洋に面しています。ペルーは日本の約3.5倍の面積を持つ大きな国で、南回帰線の内側に位置するため、緯度上では熱帯圏に含まれます。しかし、さまざまな地理的影響を受け、地域によって異なった気候を持つことが特徴のひとつとなっています。大きく3つのエリアに分けられ、その約半分を占めるのが熱帯雨林、次いでアンデス山岳地域、太平洋岸に広がる海岸砂漠地域となっています。コーヒーは、ペルーにおいては伝統産品のひとつと位置づけられており、最も輸出量の多い農産品です。ペルーのコーヒー生産量(2017年度)は、ブラジル、ベトナム、コロンビア、インドネシア、ホンジュラス、エチオピア、インドに次ぐ世界第8位となっています。主な輸出先はドイツとアメリカで、コーヒー輸出量の約60%がこの2ヶ国に輸出されるため、ペルー産のコーヒーは、まだまだ日本では認知されていないのが現状です。ペルーの主な産地は、フニン、カハマルカ、クスコ、サンマルティン、アマソナス、パスコ、アヤクチョ、そして、プーノです。これらの産地に共通しているのは、肥沃な土壌と、年間を通じ一定の適した湿度、20〜30℃という安定した気温です。これらの理想的な自然環境がコーヒーの栽培には非常に適しており、安定した生産量を誇っています。古くからコーヒー生産の行われていた北部のカハマルカ、アマソナスなどが、有名な産地です。
リベルタ農園のあるアマゾナス県は、ペルーの中でも北部にあり、首都のリマからはアンデス山脈を超えた反対側、アマゾン川の源流域にあります。リベルタ農園の農園主であるビクトル・アルタミラノ・ディアス氏は地元のコーヒー生産者グループJUMARPの初期メンバーです。ここでのコーヒーチェリー(果実)の収穫期は毎年5月〜10月で、完熟熟したコーヒーチェリーのみを収穫し、収穫したチェリーは水槽にいれて、水に浮く欠点チェリーを取り除きます。その後、皮をむいたパーチメントは30時間の発酵工程をへて、ミューシレージ(粘液質)を水で洗い流します。その後、屋根付きのアフリカンベッドで一週間以上、天日乾燥されます。アフリカンベッドとは木や鉄製の枠を組み、そこにネットを張った乾燥棚で、ネットの下側から風が入ることによって乾燥が均一になり、品質の高いコーヒー豆を作りあげることが可能になります。ビクトル・アルタミラノ・ディアス氏はJUMARPグループでスペシャルティコーヒーを学び、品質向上に余念がありません。丁寧なコーヒー精製と彼の情熱が作り上げたコーヒーは、太陽の恵みとアンデスの大地で育まれた素晴らしい品質のコーヒーです。
]]>甘味 | ★★★★★★ |
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コク | ★★★★★ |
まろやかさ | ★★★★★ |
香り | ★★★★★★★★ |
酸味 | ★★★ |
苦味 | ★★★★ |
★印8段階、オススメ焙煎での評価です。
エリア | スマトラ島 リントン ニフタ |
---|---|
品種 | ティピカ |
規格 | ピーベリー | プロセス | スマトラ・プロセス |
標高 | 1200〜1300m |
オススメ焙煎 | 中煎り |
東南アジア南部に位置するインドネシアは、5110kmと東西に非常に長く、また世界最多の島々を抱える国です。マンデリンとは、インドネシアのスマトラ島で生産されるアラビカ種のコーヒーです。スマトラ島北部にあるカルデラ湖のトバ湖は、過去200万年の間で地球最大の噴火が起こった跡と言われています。そのトバ湖の南岸のリントン・ニフタ地区の小規模農家たちが、このスマトラ・マンデリン・シナールを作りあげました。火山がもたらした良い豊かな土壌は軽石を多く含み、年間を通して一定の湿度を維持しています。リントン・ニフタは標高1200〜1300mの高地にあります。高地にあるため昼夜の寒暖の差が大きく、コーヒーの実は種子であるコーヒーの豆をしかり守ろうと栄養を蓄えます。その結果、コーヒーの豆はコーヒーの実から十分に栄養を得て美味しいコーヒーが出来上がります。
インドネシアのスマトラ島とスラウェシ島でしか見られない「スマトラ式」と呼ばれる特殊な乾燥方法で作られたコーヒーは、この地域にしかない独特でユニークな特徴の香味を持つコーヒーに仕上がります。ナチュラル製法の場合は果実のままで、ウォッシュド製法やパルプドナチュラル製法の場合はパーチメントと呼ばれるコーヒーの種皮つきの状態で、コーヒー生豆の水分量が20%以下になるまで乾燥させ、脱穀を行います。しかし、スマトラ式の場合は、果肉を除去後のパーチメントの状態でのコーヒー生豆の水分量が、40〜50%程度の状態で脱穀をしてしまいます。そして、脱穀後、更にコーヒー生豆の状態で乾燥をかけ、最終的には水分量が20%以下にまで乾燥させます。世界的に見てもスマトラ式だけが、パーチメントを取り除いたコーヒー生豆の状態で乾燥を行っています。スマトラ式で乾燥させたコーヒー生豆が明らかに濃い緑色なのは、スマトラ式によるところが大きいです。このスマトラ・マンデリン・シナールは通常のマンデリンと異なり、パーチメントの状態で約1日程度の天日乾燥をおこない、品質の劣化を少なくするためにパーチメントの状態のまま生産地域から出荷されます。その後、精製処理施設で脱穀をおこない、コーヒー生豆の状態にし、アフリカンベッドのような底がメッシュ状になった底上げ式のドライテーブルを用いて天日乾燥をおこなっています。比重選別を1回、スクリーニングを2回、最終工程のハンドピックを4回行うことで、徹底的に欠点豆を除去しています。この繊細で丁寧な作業が最高品質のコーヒーを生み出しました。
このコーヒーは、スマトラ マンデリン シナール スマトラプロセスのコーヒー豆の中から稀少なピーベリーばかりを集めたものです。通常のコーヒーの豆は、1つの実の中に2つの種(コーヒー豆)が形成されますが、時折、片方の豆に栄養が偏り、片方の豆のみが成長してしまうことがあります。その栄養分が偏り、丸く成長した豆がピーベリーです。通常のコーヒー豆の3〜5%程度がピーベリーになると言われています。3〜5%しか採れない訳ですからピーベリーは稀少なコーヒー豆と言えるでしょう。通常1つの実の栄養を2つの豆で分けるところを、1つの豆が栄養を全て吸収するのでピーベリーは栄養過多になる分、味わい深いと言えます。
]]>甘味 | ★★★★★★ |
---|---|
コク | ★★★★★ |
まろやかさ | ★★★★★ |
香り | ★★★★★★★★ |
酸味 | ★★★ |
苦味 | ★★★★ |
★印8段階、オススメ焙煎での評価です。
エリア | スマトラ島 リントン ニフタ |
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品種 | ティピカ |
規格 | ピーベリー | プロセス | スマトラ・プロセス |
標高 | 1200〜1300m |
オススメ焙煎 | 中煎り |
東南アジア南部に位置するインドネシアは、5110kmと東西に非常に長く、また世界最多の島々を抱える国です。マンデリンとは、インドネシアのスマトラ島で生産されるアラビカ種のコーヒーです。スマトラ島北部にあるカルデラ湖のトバ湖は、過去200万年の間で地球最大の噴火が起こった跡と言われています。そのトバ湖の南岸のリントン・ニフタ地区の小規模農家たちが、このスマトラ・マンデリン・シナールを作りあげました。火山がもたらした良い豊かな土壌は軽石を多く含み、年間を通して一定の湿度を維持しています。リントン・ニフタは標高1200〜1300mの高地にあります。高地にあるため昼夜の寒暖の差が大きく、コーヒーの実は種子であるコーヒーの豆をしかり守ろうと栄養を蓄えます。その結果、コーヒーの豆はコーヒーの実から十分に栄養を得て美味しいコーヒーが出来上がります。
インドネシアのスマトラ島とスラウェシ島でしか見られない「スマトラ式」と呼ばれる特殊な乾燥方法で作られたコーヒーは、この地域にしかない独特でユニークな特徴の香味を持つコーヒーに仕上がります。ナチュラル製法の場合は果実のままで、ウォッシュド製法やパルプドナチュラル製法の場合はパーチメントと呼ばれるコーヒーの種皮つきの状態で、コーヒー生豆の水分量が20%以下になるまで乾燥させ、脱穀を行います。しかし、スマトラ式の場合は、果肉を除去後のパーチメントの状態でのコーヒー生豆の水分量が、40〜50%程度の状態で脱穀をしてしまいます。そして、脱穀後、更にコーヒー生豆の状態で乾燥をかけ、最終的には水分量が20%以下にまで乾燥させます。世界的に見てもスマトラ式だけが、パーチメントを取り除いたコーヒー生豆の状態で乾燥を行っています。スマトラ式で乾燥させたコーヒー生豆が明らかに濃い緑色なのは、スマトラ式によるところが大きいです。このスマトラ・マンデリン・シナールは通常のマンデリンと異なり、パーチメントの状態で約1日程度の天日乾燥をおこない、品質の劣化を少なくするためにパーチメントの状態のまま生産地域から出荷されます。その後、精製処理施設で脱穀をおこない、コーヒー生豆の状態にし、アフリカンベッドのような底がメッシュ状になった底上げ式のドライテーブルを用いて天日乾燥をおこなっています。比重選別を1回、スクリーニングを2回、最終工程のハンドピックを4回行うことで、徹底的に欠点豆を除去しています。この繊細で丁寧な作業が最高品質のコーヒーを生み出しました。
このコーヒーは、スマトラ マンデリン シナール スマトラプロセスのコーヒー豆の中から稀少なピーベリーばかりを集めたものです。通常のコーヒーの豆は、1つの実の中に2つの種(コーヒー豆)が形成されますが、時折、片方の豆に栄養が偏り、片方の豆のみが成長してしまうことがあります。その栄養分が偏り、丸く成長した豆がピーベリーです。通常のコーヒー豆の3〜5%程度がピーベリーになると言われています。3〜5%しか採れない訳ですからピーベリーは稀少なコーヒー豆と言えるでしょう。通常1つの実の栄養を2つの豆で分けるところを、1つの豆が栄養を全て吸収するのでピーベリーは栄養過多になる分、味わい深いと言えます。
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